【社会人野球】入社して感じた学生との野球の違い・一球にかける想いとは！？

投稿日 : 最終更新日時 : 投稿者 : 上之薗北都カテゴリー : BASEBALL ONE, 竒藤宏ブログ

こんにちは。
BASEBALL ONE
竒藤宏（キトウヒロシ）です。

私は大学卒業後、
松下電器（現パナソニック）
に入社し7年間野球部に在籍していました。

今回は入社して感じた大学との違いや
社会人野球の一球にかける想いについて
ご紹介させていただきます。

会社の看板を背負うこと

社会人野球は
ほとんどの人が会社に勤めながら
練習を行い、
”都市対抗野球大会”や”日本選手権大会”
などの全国大会制覇を目標として
野球に取り組んでいます。

会社員として野球を”仕事”としている以上、
野球を通じ会社の「看板」を
背負っていることになります。

学生時代は個人やチームの成績は
野球部内だけで
結果を消化できるのですが
社会人野球は「会社」
として結果を求められます。

ここが学生時代とは全く違う部分です。

”都市対抗野球”や”日本選手権”に出場し
優勝することが
会社へ貢献することになります。

同大会に出場するには
各地方での予選を
勝ち抜かねばなりません。

トーナメント形式で行われる予選では、
「負けたら終わり」
「負けたら存在意義なし」
などの強烈プレッシャーにチーム全員が
苛まれることになります。

この”負けたら終わり”の
プレッシャーに勝つために
練習で技術だけでなく
精神力も鍛えることが必要となりました。

個人としてはもちろんのこと
チーム全体として
プレッシャーに打ち勝つことが大事
一番重要だったのかと思います。

続いて、
私自身が感じた1球に掛ける想いをご紹介します。

社会人野球の投手は練習日は
怪我をしていない人以外は
ほとんど毎日ピッチングをします。

チームに投手が11人
捕手4名いましたので
1日3人のピッチャーのボールを
受けることになります。

投手は1人100球前後投げるので
毎日300球をブルペンで
捕球することになります。

大学時代は
2、3日間隔で投げる投手が多く
球数も50球前後が多かったので
驚いたことを覚えています。

入社当時
キャッチングに苦手意識があり、
毎日300球受けることで強烈な痛みを感じたり、
音が鳴らない、ミットが動くという
指摘をされ正直”苦痛”でした。

「どうしたら音ってなるのかな」
「ミットってなんで流れるのかな」

こういう思いで考えながら必死に
練習自体は行っていましたが、
3年目まで全く上達しませんでした。

社会人野球はプロ野球選手同様に
チームに必要がなくなったら
引退勧告されます。

なかなか練習してもうまくならず
試合に出ていなかったので
3年目が終わった時には
「引退」もあるだろうと
考えていました。

しかし、幸い
4年目も野球を続けることができました。

その時、
ここで何か考え方を変えないといけない
と思い、何日も考えました。

これまで
”音が鳴らない”や”ミットが動く”
ということで
「投手に不快感を与えて申し訳ない」
「俺に投げるの嫌だろうな」
というマイナスの思考を
自分の中で消化していました。

投手がどう思っているのか、
どういう考えで投げているか
ということを聞くこともせず
寄り添えていませんでした。

そこで私はまず
投手と密なコミュニケーション
を取るようにしました。

すると
「あんま気にしてないよ」
「声は大きいから投げやすいよ」
という思ってもいない言葉を
かけてもらいました。

中には厳しい言葉もありましたが
みんなの本音が聞けたことにより、
考え方に余裕が生まれはじめました。

「この投手はこういう捕り方をしたら
調子があがるな」
「この声かけをしたら表情が変わるな」
という感覚を掴むことができました。

それまでのマイナスイメージだったブルペンが
真逆で楽しくなったのが4年目からでした。

そこから4年間野球を続けられたのも
この変化が大きかったと思います。

引退するまでブルペンでの投球では
「相手」の気持ちや性格を考えながら
一球一球真剣に取り組んでくることを
心掛けていました。

最後に、社会人野球の一球に掛ける想いと言えば
都市対抗や予選などの試合での一球
と考えられる方が多いと思います。

「ブルペンでの全ての球」

野球に取り組む姿勢を変えてくれた
ブルペンが私の一球への想いです。

これからはBASEBALL ONEの一員として、
メンバー様、野球に関わる全ての方に
寄り添っていきたいと思います。