こんにちは。
BASEBALL ONE
上之薗 北都です。
先日、
メンバーのある選手から
質問をされました。
練習で遠投をし、
距離を測ったが
遠投と球速は比例するのか
というものです。
遠投で遠くまで投げられる能力と
球速は比例するとも
比例しないとも言われます。
ではなぜ、遠投をするのか?
また遠投をして肩を強くする
球速を上げるためには
どうしなければいけないのか?
ということを今回は
お伝えしたいと思います。
まず、遠投はなぜ行うのか
ということについてです。
それは、体を大きく使って
ボールの重さを感じながら
投げる練習を行うためです。
しかし、投げる方向を間違えると
デメリットが大きくなります。
その方向とは
斜め上に投げることです。
遠くに投げようと思ったら
斜め上の角度に投げた方が飛びますが
実際の試合でその角度で
投げることはありません。
いわゆる練習のための
練習になってしまいます。
また、押し投げになりやすく
体の開きも早くなってしまいます。
ですので、できるだけライナーで
地上2メートルほどの高さの軌道で
投げていくようにしましょう。
この低い軌道で投げられる距離を
伸ばしていくことが
肩を強くする、
球速を上げていくために
必要な要素になります。
そのため、
遠投で距離を投げられても
ライナーの軌道で遠くに
投げられなければ
球速は上がっていきません。
反対に、
遠投の距離はそこまででも
その軌道がライナーであれば
球速は速くなりやすくなります。
ライナーの軌道というのは
リリースの位置が前にならないと
投げることはできません。
また、投手はマウンドの傾斜が
ある中で投げていくため、
よりリリースポイントというのは
前にならなければいけません。
この位置で最大のパワーを
出していけるような
遠投をしていくべきなのです。
また、外野手のように
ステップをしてから投げる遠投では、
体のバランスやタイミングが
合わなければ投げることができません。
助走もなく投げる練習ばかりしていると
この細かなバランスやタイミングの狂いに
気づくことができません。
その確認も遠投でしていくことができます。
遠投と球速の関係について
関係があるかということで
今回お伝えさせていただきましたが
練習の目的を理解して
取り組んでいくことで
ただ遠投で遠くに投げられるのか
その遠投で球速アップを
目指していくことが
できるのかが変わってきます。
一つ一つの練習には
必ず取り組む意味があります。
そのことを考えて取り組むことで
今以上にレベルアップの
スピードが上がっていきます。
ぜひ参考にしてみてください。