こんにちは!
BASEBALL ONE 巽 大介です。
球速とは、
投手なら誰しもが追い求めていくものであり、
投手の特徴として
『MAX〜キロ』
と紹介されるくらいわかりやすいものです。
ですが、
実際は中々球速を上げるということは難しく
どうすればいいのかわからない
という悩みを持つ選手も多いです。
自分もずっと球速アップは
意識して取り組んでいて、
プロ野球選手になって
146キロから150キロまで
球速を上げることができました。
今回は、
自分自身がどういう風に
取り組んでいって
150キロまで繋がったのか
練習メニューを5種類紹介していきます。
1.ウエイトトレーニング
やはり、
1番意識して取り組んだ事は体作りでした。
ピッチングやバッティングも、
どちらも出力を出すためには
体の強さは必要だと思いました。
プロ野球選手やメジャーの選手は、
人それぞれ体の大きさは違いますが、
少なからず球速の速い選手は体の強さがあり、
フォームを見てても腕の振りが速いなど
力強さを感じると思います。
このような事もあり、
体の出力が高ければ
その分球速にも繋がってくると思い、
まずはウエイトトレーニングで
筋力をつけることから始めました。
取り組んだトレーニングとしては、
・上半身
・下半身
・スピード系
・体幹
を軸に取り組んでいきました。
ウエイトトレーニングにおいて
昔よく聞いた話で、
投手は上半身のトレーニングはいらない
と言われていました。
もちろん、
ウエイトトレーニングをした結果
体の柔軟性が失われ、
動きが硬くなったことで
しなりが無くなってしまうことは
よくないこととして起こり得ます。
ですが、
毎回ストレッチで可動域を広げていれば
基本的には硬くなってしまうことはありません。
上半身にも、
胸を張った時の引き寄せる力、
腕を走らせる力や、
指先で発揮する力など
下半身から上半身、
最後は指先に集める力を上げる事に
繋がってきます。
ピッチャーとしては、
下半身からの力
↓
それを上半身に繋げる体幹
↓
最終的に発揮する上半身の力が必要であり、
それら全てに対して
瞬発力(動作の速さ)を上げていくことが
球速に繋がっていきます。
それらを意識して
トレーニングを組んでやっていきました。
2.障害予防
当たり前のことですが、
どれだけ速い球が投げられても
怪我をしてしまっては意味がありません。
自分も怪我をしてしまってから球速が落ちて
苦しんだ経験があります。
怪我をして動きが悪くなってしまうことや
リハビリに費やしている時間は、
自分の成長を犠牲にしています。
他にも、
ウエイトトレーニングをしたままでは
可動域は狭くなってしまうので、
そのまま動かない状態で
今までのように投げようとすれば
どこかに負担がかかってきます。
そして、
障害予防のストレッチをすることにより
可動域が広がれば、
フォームでも自分の体が
うまく使えるようになり
結果的に力の出せる動きが
できるようになります。
障害予防のストレッチをするということは、
怪我のリスクを減らし、
さらに体の使い方にも繋がる
重要なメニューになります。
最初は、
習慣化していくことは難しいかも知れませんが
これも自分の球速の為になりますので
試してみて下さい。
3.食事、体重、体脂肪管理
ただトレーニングをしていても、
必要な栄養が抜けていれば
体は強くなりません。
筋力をつければその分体は大きくなり、
それを使うことで球速につなげていきます。
その為にも、
食事をしっかり取ることで体作りをします。
最初は量を食べる事に慣れて下さい。
自分も、
好き嫌いが激しく食事自体は
あまり食べる方ではなかったのですが、
食べれらるもので意識して食べる量を増やして
体重を増やして行きました。
体重は、
プロに入ってから
80キロ程から90キロ近くまで
上げました。
食事の量が多くなったら
次は、
食べるものを意識して下さい。
これは、
体に対して
無駄についてしまうような脂肪などや、
栄養バランスを考えて食べる事で
体の動かしやすさに
影響してくるからです。
メジャーの選手は、
体はめちゃくちゃ大きいのですが
実は体脂肪率は
約10%くらいの体型です。
それだけ体は筋肉が付いていて、
体脂肪も少なく
力強い動きができているわけです。
自分の体脂肪率は大体14〜16%、
1番自分が体が動いていた時は13%くらいで、
やっぱり投げていても
体のキレはかなり良く感じました。
食事の量は増やし体重を上げて、
栄養バランスを考えてとることで
自分の動かしやすい理想の体を作りましょう。
ここからは、
実際に投球する時のメニューです。
4.キャッチボール
普段からやるキャッチボールのやり方を
色々試していくことで
球速に繋がっていきます。
自分のやってたこととして、
・ライナー投球
・ステップスロー
・遠投
・立ち投げ
これらを、
場面に合わせてやっていました。
ライナー投球では肩ができてから、
相手に対してライナーになるように投げます。
これはなるべく
自分の身長の
約1.5倍くらいの高さにならないように
投げるのですが、
球が垂れてしまうと中々距離は伸びません。
正しく前に力を伝えていくことで
距離は伸びてくるので、
フォームをしっかり作り
やってみてください。
ステップスローは
ライナー投球と同じようにやるのですが、
ステップを踏むことによって
前に勢いが付くので、
その勢いにタイミングを合わせること。
もう一つは、ステップ足が勢いに負けて、
膝が前に流れたり割れたりしないように
壁を作ることを目的としています。
遠投では、
体を大きく使うことはもちろんですが、
大きく使いながら
しっかり力の方向を合わせてあげないと
腕だけで投げてしまい
距離は伸びてきません。
これも、
力の出し方の練習になります。
最後は、
立ち投げです。
大体キャッチボールでは
最後近づいて投げると思います。
そこで、
ただがむしゃらに投げるのではなく、
フォームをしっかり作った中で
指先にしっかりかかっているボールを
投げる練習です。
これをすることでしっかり脱力することと、
指先にかける感覚を練習するので、
タイミングを合わせる練習になり
マウンドに上がった時に
そのフォームのタイミングに力を集めるだけ
という感覚が身に付きます。
しっかり回転数や、
ボールの軌道を意識して
相手構えたところにコントロールして
投げてください。
これらが全てピッチングに繋がってきました。
最後は、
実戦での球速の出し方です。
5.ブルペン、試合
最後は簡単やことで、
ブルペンや試合で球速を出す練習です。
試合では、
アドレナリンも出ますし、
力も入りやすいので
普段の練習より球速は出やすいです。
そんな時に、
自分のMAX球速を狙ってたやり方は、
気持ちに余裕がある時に
全力を出すやり方です。
狙っていた時は、
イニングの初球や
アウトカウントを取った後の初球
2ストライクを取った後で、
カウントが有利の時
ここで、
自分の得意なコースに全力を出していました。
ただ、
気をつけて欲しいのは全力を出した後は、
必ずそのイニングはそのまま続けてください。
変に力を抜くとバランスがおかしくなり
バラバラになったことがよくありました。
ブルペンも一緒で
タイミングとしては
ラスト3球とかの時に、
同じ様に得意なコースに全力で投げるだけ
を考えてやってきました。
気持ちに余裕があれば、
それだけ自分のピッチングができます。
そのタイミングが狙いやすいので
試してください。
いかがでしたか。
自分の現役時代に
取り組んできたことですが
まだまだ他にも
色んなやり方があると思います。
そして、
何より効率の良いフォームができることが
大事になってきます。
まずはフォーム作り、
そこからいろいろなことを試していくことで
成長していくと思います。
自分の取り組んでいた事が、
少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ、
球速を追い求めて
最高のストレートを目指してみてください。
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