こんにちは！
BASEBALL ONE
石坂 祐太郎です。
練習や試合の場面でよく耳にする
『カバーリング』と『バックアップ』
この2つは同じように
使われることがありますが、
実は違います。
あなたは
『カバーリング』と『バックアップ』の
違いが分かりますか？
使い分けができていますか？
今回は
『カバーリング』と『バックアップ』の
違いや共通点、またそれぞれの重要性
についてご紹介します。
【カバー(cover)】というのは
『包む・覆う・塞ぐ』
といった意味を持ちます。
ですので、
カバー、カバーリングというプレーは
野手が
“空いているベースに入る動き”
を指します。
例えば、
ファーストへの打球が飛び、
ファーストが打球処理をしている間に
打者走者をアウトにするために
ピッチャーが1塁ベースに入る動き
ランナー1塁から
1塁走者が盗塁し
キャッチャーからの2塁送球を捕って
走者をタッチしてアウトにするために
ショート（セカンド）が2塁ベースに入る動き
これらの動きが
『カバーリング』です。
それに対して、
【バックアップ(backup)】というのは
・送球を受ける選手がとり損ねた場合
・打球を処理する選手が後逸してしまった場合
これらの状況が起きてしまうことに備えて
“野手の後方に他の選手がまわり込む動き”
を指します
例えば、
内野手が内野ゴロの打球処理をして
打者走者をアウトにするために
1塁へボールを転送します。
この時に、
キャッチャーは悪送球による
打者走者の2塁への進塁を阻止するために
送球を受けるファースト
（1塁ベースカバーに入る選手）
の後方にまわり込む動き
右中間へのフライ
ライトが落下地点に入るのであれば
ライトがフライを捕れなかった場合に備えて
センターが
打球処理をするライトの
後方にまわり込む動き
これらの動きが
『バックアップ』です。
『カバーリング』と『バックアップ』
それぞれのプレーについて
具体例を挙げましたが、
ある特定のプレーに対して
ある1人の選手だけが
『カバーリング』や『バックアップ』の
動きをとるのではなく
状況（どの塁に走者がいるのか）によって
「打球処理をする選手はだれか？」
「打球に対してのバックアップは誰が入るのか？」
「送球はだれがどこで（塁やカットの位置など）受けるのか？」
「その送球に対してだれがベースカバーに入るか？」
「送球に対してのバックアップは誰か？」
「さらなる進塁を阻止するために
空いている塁に誰がベースカバーをするのか？」
「次にどこへボールが転送される可能性があるか」
「その送球のバックアップには誰が入るのか？」
フィールドのプレイヤー9人全員が
ワンプレーに対して
それぞれ違う動きをします。
では、
『カバーリング』と『バックアップ』
それぞれは違うプレーのことを指しますが、
共通して大切になるものは何でしょうか？
それは、
『目配り・気配り・心配り』
この３つの〇○配りが大切になります。
状況を的確に捉え
先に起こりうる“万が一”にも備え
ベースへの入り方や
バックアップの距離など
細かい点にまで注意を払って
それぞれの役割を果たす。
全てのプレイヤーが
目を配って
気を配って
心を配ることによって
万に一つ起こるかもしれないプレーに
備えることができます。
特に『バックアップ』の動きというのは
有るかもしれないが
無いことの方が多く
「まあ、いいか、、、」
「このぐらいでいいだろう、、、」
「おそらく、ボールはこないだろう、、、」
こういった思いで疎かになってしまいます。
しかし、
万が一にそれが起こった場合に
そのワンプレーが敗因となることは
多々あります。
“負けないチーム”になるためには
とても重要です。
今回は、
『カバーリング』と『バックアップ』の
違いや共通点、重要性についてご紹介しました。
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レッスンでは
レベルアップのために
選手自身にも考えながら
練習に取り組んでいただきます。
そうして選手自身が
1人で戦っていける
1人で成長できる選手へと
育っていただきたいと
考えております。
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