こんにちは!
BASEBALL ONE
石坂 祐太郎です。
野球は団体競技です。
個人競技にはない、団体競技ならではの
考え方が必要になる場面があります。
その代表的な戦術の一つが、
犠打と犠飛です。
今回は、
自分自身を“犠牲”にして、
“誰かのために”、“チームのために”
実行するプレーである
犠打と犠飛についてご紹介します。
犠牲とは?
ある重要な目的のために
自分の生命や大切なものを捧げること
を意味します。
犠打というのは、
犠牲バント
犠飛というのは、
犠牲フライのことです。
犠打、犠飛ともに
ある重要な目的のために、
自身がアウトになってでも
その目的を得るために
実行する戦術なのです。
犠打の目的
では、犠打とは
どのような目的のために
実行する戦術なのでしょうか?
犠打とは犠牲バントのことですが、
送りバントとも言われます。
ランナーが1塁や2塁にいる場面で、
得点圏にランナーを進めるためや
チャンスを広げることを
目的として実行されます。
直接的に得点をするための戦術では
ありませんが、
犠打によって
その後の状況が
得点できる可能性の高い状況
となることを狙った戦術です。
無死1塁や2塁、1・2塁の状況などで
実行されることが多いです。
また、
一死1塁の状況からでも
ヒット1本で得点できる可能性がある
二死2塁の状況を作るためにも
実行されることがあります。
犠飛の目的
犠飛というのは
犠牲フライのことを言います。
塁上の走者を得点させることを目的として
打者がフライを打って
アウトになる戦術です。
無死、一死3塁の状況で、
打者は
3塁走者がタッチアップでホームへ
進塁できるようなフライを打ちます。
犠打、犠飛ともに
打者が塁上に生き残ることはできませんが、
塁上の走者を一つ先の塁へ進塁させるため、
ホームへ生還させるために、
自身がアウトになってでも
実行する戦術となるのです。
ここで、
犠打や犠飛の戦術に関わる
三者の思いを想像してみてください。
○打者
あなたは打席に立っています。
犠打のサインが出ました。
どんな思いでバントをしますか、、、?
○走者
あなたは3塁走者です。
大きなフライが上がりました。
どんな思いでスタートを切りますか、、、?
○監督
あなたは監督です。
犠打のサインを出しました。
どんな思いでサインを出しましたか、、、?
犠打、犠飛ともに
三者の思いがありますが、
それぞれの立場が違っても、
目的とするものは共通です。
ある重要な目的のために、
それぞれが、それぞれの立場で、
それぞれのベストを尽くすことで、
その重要な目的を得るための
チームプレーが実行されます。
犠打と犠飛、
記録としてはヒットとはなりません。
しかし、
野球はヒットを打てなくても
得点することが可能です。
得点することが可能であれば、
勝利することも可能です。
接戦の試合に勝ちました。
勝利チームはノーヒットです。
どのように得点し、勝利を
手に入れることができたのでしょうか?
野球はチームスポーツです。
犠打や犠飛から学べることがあります。
“チームのため”が“自分のため”に
“自分のため”が“チームのため”に
その犠牲が、
チームの勝敗を決めます!
犠牲となった者に
“輝く光”をあてるのは誰でしょうか?
いかがでしたか?
今回は、
自分自身を“犠牲”にして、
“誰かのために”、“チームのために”
実行するプレーである
犠打と犠飛についてご紹介しました。
野球を通じて
自分や他者、チームを大切にする心も
学べます。
ただ、野球を伝えるだけではなく、
野球を通じて人間的な考え方を
伝えることもできます。
これも野球の魅力の一つです。
ぜひ、参考にしてみてください。
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