こんにちは!
BASEBALL ONE
大川学史です。
野球では
きつい練習こそ努力の証!
そう思われがちなものです。
確かに
状況によっては体を極限まで
追い込まないといけない時もあります。
私も現役時代は
ランニングメニューで
ランニング中に吐きながら
走ったりしたこともありました。
こうしたきつい練習は
体を作るため
パフォーマンスを向上させるため
そして精神面を鍛える上でも
時には必要なものです。
しかし
動作に関して言えば
どうしてもできない動きに対し
型にはめ込み、きつい練習を課し
闇雲に取り組むのは
本当に正しいのでしょうか。
例えば、、、
ピッチャーの
下半身の使い方です。
下半身をフルに使おうとすると
軸足の膝が地面に着くほど
低く、そして深く前足を
沈み込もうとしてしまいます。
そして
ぐらついてしまったり、
膝が割れてしまえば
「下半身が弱い」
などという言葉で片付けられて
しまったりするケースはよくある話です。
そして
そう言われた選手は
何をするのかというと
ランニングや下半身強化に
取り組もうとします。
しかし、、、
本当にここまで
低くなる必要があるのでしょうか?
そして
本当に下半身が弱いから
下半身の力をフルに使えないのでしょうか?
確かに
下半身が弱いことも
原因の一つとしてあるでしょう。
しかし
前足の安定した場所に
乗せることができるからこそ!
ぐらついたり、膝が割れることなく
バランスよく投球ができるものです。
ここで大切となってくるのは
どこを支点にして回転し
どのタイミングで回転をするのか?
ということです。
例えば、体重移動時に
回転動作をしてしまえば
前足を安定させることは
難しいものです。
下半身の筋力アップには
長い年月をかけなければいけませんが
体の使い方は
その日のうちに変化させることが
可能なのです!!
こちらの選手をご覧ください。
中学生の選手ですが
体重移動の仕方を変え
前足で回転する練習をしたことで
前足の膝の割れが練習前より
割れずに投げることができるようになりました。
次にこちらの選手をご覧ください。
こちらも中学生の選手ですが
リリース時に重心が低くなりすぎてしまい
ボールが抜け気味でしたが
回転動作を行う場所を
明確にして、ある練習を取り組んだことで
リリースポイントが前になり
球速、コントロールの精度が
格段によくなりました。
この二人の選手が変化するのに
かかった時間、練習時間は20分程度です。
そしてこの二人の選手が
口を揃えていうことが
「あまり下半身を使っている感覚がしない」
ということです。
もちろん!
初めはそう感じるでしょう。
なぜならば今ままでは
無理な動作を力任せに
筋力で耐えようとしていたので
下半身は疲れやすく
あまり下半身を使っていない
感覚になるでしょう。
こうした使い方を身につけたあとは
習得した動作をどのように
試合で発揮するか?ということです。
そのためには
『再現性』を高めながら
トレーニングと体の使い方を
並行して取り組んでいく
ということが必要となってきます。
野球選手には
時間が限られています。
限られた時間のなかで
レベルアップするためには
ただ闇雲にきつい動作を
繰り返すのではなく
いかに!
効率よく体を使うのか?
どうしたら効率よく使えるのか?
まずはこうした思考へと
シフトチェンジしていかなければいけません。
ここで勘違いしてはいけないことは
効率がいい=楽な練習ではありません。
時には
吐くほどキツイ練習も
必要な時もあるでしょう。
下半身がフラフラになり
歩くことさえできなくなるほど
追い込みをかけることも
必要な時があるでしょう。
今のあなたにとって何が大切なのか?
イメージと実際の動きの違いは何なのか?
こういったことを
しっかり理解することも
レベルアップには大切となります。
その日の気分や
ただきついことをする練習から
シフトチェンジし
意味のある!
目的を持った練習をしてくださいね!
そうすることで
試合でも自信を持てるようになり
活躍できる選手になっていきますよ!