シャドーピッチングは「回数」をやるな！

こんにちは
BASEBALL ONE

ベースボールアナライザー
西村昌太朗です。

素振りを行う際に
「ダラダラ振るなら
50回でもいいから場面を想定して
素振りをしろ！」このような事を
あなたも聞いたり、
言われた事があるでしょう。

時期やその選手の課題などにもよりますが
僕もこの意見には賛成です。

また、まずは自主練習のクセを
つける為にこうした
少ない回数設定を行う事も効果的です。

ですが、
なぜ、ピッチャーの
シャドーピッチングに対しては
このような事が言われないのでしょうか？

投手こそ
イニング打者点差カウント球種など
細かい状況設定の中ピッチングを
行うわけですからこうした
場面を想定したシャドーピッチングが必要です。

なのに
「シャドーピッチングを
100回やりました」などと
回数をこなした事に満足する選手が
圧倒的に多いです。

先日
ある高校生の選手に
こんなアドバイスをさせてもらいました。

「シャドーを回数じゃなく
ケース(状況)別でやろう！」と。

例えば
三振を狙うストレートと
3ボールから投げるストレートは
メンタル面を含めても
状況が変わります。

投手というのは
1球毎に状況が変化します。

つまり、1球毎にそのボールに対する
考えが必要なのです。
(↑配球、組み立て)

自分が投げたいボールではなく
相手が嫌がるボール
その状況に適したボールを
投げる対応力が必ず必要になります。

先ほどの話に戻りますが
シャドーピッチングも
ダラダラやるぐらいなら
30回〜50回ぐらいで終われば良いのです。

そしてその少ない回数が
より状況をイメージできていれば
効果的です。

という事で^_^！

先ほどの選手に宿題を出しました。

「100ケース(状況)を書き出して
それを見ながらシャドーをやろう！
その為にまず100ケースを書いて
次の日までに連絡して！」と。

・局面
・投げるコース
・球種
・バッター

この4つのカテゴリーを
100ケース。

もしかすると
あなたはそんな100ケースも
書き出せるわけないだろう・・・と
思われるかもしれませんが

この高校生の選手
次の日に
僕に100ケースのシャドーメニューを
作成してメールを送ってきてくれました。

こうした選手自身が野球の事を
普段とは違う視点で考える時間も
とても有意義なものになります。

シェアします！

この選手が本当に送ってきたのか？
知りたいですよね？

今日はこの選手にも許可をいただき
どういった内容を
100ケース作成してきたのか？

コチラをご覧下さい▼

いかがでしたか？
この内容は本人が
送ってきてくれたものを
このままコピーさせていただき
ご紹介させていただきました。

この選手との予定では
あと400ケースを作成していく予定です。

すると
全部で500ケースが完成するので
この中からその日の状況を抜粋して
体調やチーム練習などの内容を加味して
回数などを決めていきます。

チームでのピッチングも
課題と試合形式に分けて行っていくので
自主練習でもこうした取組みができれば
試合だけではなく練習の中でも
経験を積む事ができるので
とても効果的な練習になると思います。

フォームを固めていきたい選手などは
ただ単に回数を消化するパターンの方法でも
OKです。しかし、その時に
自身のフォームに対して着目する事はお忘れなく！

あなたもぜひ！
500ケースの

・局面
・投げるコース
・球種
・バッター

を書き出してシャドーピッチングを
より良いものへ変化させて下さい。

このブログの執筆者

BASEBALL ONE 代表・ベースボールアナライザー
　西村昌太朗
(ニシムラショウタロウ)

2012年 野球専門・動作解析サポート
BASEBALL ONE設立。
現在までにプロ野球選手をはじめ、
全国の社会人選手から少年野球選手、
女子ソフト選手など数多くの選手をサポート。
またチーム単位でのサポートも実施中。
年に数回行われる限定キャンプや
セミナーには県内だけでなく全国の選手や
その保護者が参加するほどの人気。
また自信が配信するビービーワン！通信は
県内最大級の配信数を誇るメールマガジンへと成長し、
購読者は指導者から選手までと
幅広い層に好評を得ている。
2014年のアクセス数が63万アクセスを記録し
野球情報専門のブログとしては急激に
購読者が増えている。