選手を自立させる為に「仮説」を教育する

こんにちは
BASEBALL ONE

ベースボールアナライザー
西村昌太朗です。

野球選手として
自立させるという事は
とても大切であり重要です。

その自立させる為に
まず取組んでいただくと良いのが
「仮説を立てるクセ付け」です。

仮説を立てるというのは
一体どういったことなのかというと
自分が起こしたプレー
特に悪いプレー納得できなかったプレーに対して

どうしてそれが起きているのか？
また起こったのかを仮説を立てる。

例えば

悪いバッティングをした時に
下半身が上手く使えなかったという仮説を立てる。

悪いバッティングをした時に
タイミングがうまくとれなかったという仮説を立てる。

悪いバッティングをした時に
上から叩いてしまったという仮説を立てる。

などなど

自分が感じた事に対して仮説を立てて見ると
次に「じゃあこうしてみようかな」と
検証作業に移る。つまり

次の行動にスムーズに移行するのです。

何事も行動が大事だといいますが
その行動を起こす事ができないから難しい。
けれど、その行動を起こせ！と言うのではなく。
(自分で行動しようと思うのではなく)

まずそのミスなどに対して
「仮説を立てる」ことを徹底事項とするのです。

すると、我々野球選手というのは
「じゃあこうしてみようかな」と検証行動に移ります。

「あ〜ダメだった・・・」ではなく
すぐに仮説を立てること！

これをクセ付けしていく事が
自立した選手へと成長していきます。
(↑考えられる選手とも言われます)

だから「はい!」が禁止

何かミスをすれば
指導者の方が
「なにやってんだ！怒」
「何回言わせるんだ！怒」
と罵声を浴びせます。

すると大半の選手は
「はい！」「はい！」と大きな声をして
その罵声に答えます。ですが
この返事で逃げる行為は禁止です。

お分かりだと思いますが
これでは何も解決していません。

時にこうした叱るということは大事なのですが
仮説を立てる事をクセ付けしていく事が重要です。

指導者
「どうしてそのミスが起こったと思う？」

選手
「はい！」

これでは会話が成立しません。
そうではなく選手が仮説を述べるのです。
仮説というのは正解ではありません。

あくまでも
”そうかもしれない”という事柄を述べるわけですから
まず選手にその仮説を考えさせる。
そして、その仮説に基づき

指導者
「じゃあそれを起こさない為にどうすればいい？」と
仮説に対しての検証行動を起こす為の
問いかけ(質問)をしてあげるのです。

こうした一連の流れが日常の中で
当たり前になると
選手というのは常に出来事に対して
「考える」という習慣がつきます。

分からない事や忘れてしまった事は
何があっても答える事ができませんが
「仮説を述べよ！」という流れは誰にでも
答える事ができるはずです。

正解を言え！と言っているのではなく
仮説ですから。

もしかしたらこうなのかもしれない！
だから、こうしたら解決できるのではないか？

この思考回路と行動が組合わさる事で
選手は自分自身で考えることができるようになり
自発的に行動に移す事ができるようになります。

そもそも野球に正解は無い！と言われているのですから
選手が考える仮説を検証していく事自体
全く問題ないことです。例えそれが我々のように
野球界の先輩が答えを知っていたとしても

それを導き出す事自体がその選手の
財産になっていくのです。

答えを言わせようとするのではなく
仮説を立て、検証(行動)させること。

選手を自立へと導く為にとても大事な事です。
参考にしてください(^-^)

このブログの執筆者

BASEBALL ONE 代表・ベースボールアナライザー
　西村昌太朗
(ニシムラショウタロウ)

2012年 野球専門・動作解析サポート
BASEBALL ONE設立。
現在までにプロ野球選手をはじめ、
全国の社会人選手から少年野球選手、
女子ソフト選手など数多くの選手をサポート。
またチーム単位でのサポートも実施中。
年に数回行われる限定キャンプや
セミナーには県内だけでなく全国の選手や
その保護者が参加するほどの人気。
また自信が配信するビービーワン！通信は
県内最大級の配信数を誇るメールマガジンへと成長し、
購読者は指導者から選手までと
幅広い層に好評を得ている。
2014年のアクセス数が63万アクセスを記録し
野球情報専門のブログとしては急激に
購読者が増えている。