野球という競技においてはバランス能力が大切な要素です。
しかし・・・指導する中で、様々なトレーニングを取り入れながらも、なかなか動作改善することができずに困った経験はないでしょうか?
もしあなたが・・・
✅バランス能力を改善させたい
✅選手にバランス能力を感じさせたい
✅投球動作においてのバランス能力の重要性を感じさせたい
✅足の「踏ん張る」というイメージを付けさせたい
✅バランスを意識させながらトレーニングを行いたい
✅バランスを意識させながら投球動作を習得させたい
✅バランスマットの上でトレーニングをしたい
これらに当てはまるのであればぜひ、このページを最後までご覧ください。
バランスが悪い選手の特徴
バランスが悪いという状態には
そもそも足部が安定しているのか?
足部は安定しているが安定した足に対して上半身でバランスが取れているのか?
ということがあります。
捻挫の既往があったり、足部に問題があったりする選手も多くいます。
足部において
・距骨下関節の問題
・足関節の不安定性
・足部筋力の低下
などの問題により不安定な状態となってしまいます。
また足部では安定した状態を作れていたとしても、股関節の可動域の問題から動きの中での膝のブレがでてしまったり、上半身を傾けることでバランスを安定させようとしたりする動きをします。
このようにして足首での安定性を補うということもありますが、実際に投球動作においてはこの上半身の動きもパフォーマンスの低下にはつながってしまいます。
投球動作で言えば、まず片足で立つという動作を行う中で真っ直ぐの状態が分からずに行ってしまう場合や選手自身が自分自身の動きを理解できていないということもあります。
また、軸足のバランス能力のみならず、片足立ちをするためには反対側の足を上げるということも必要となります。
股関節の屈曲動作を行う中では、安定した姿勢が取れているということももちろんですが、体幹部の問題や股関節屈曲筋群を働かせることができなければ難しいことでもあります。
片足での安定した動きができなければ、軸足での力を発揮していくことも難しくなりパフォーマンスにも大きく影響してしまいます。あなたが投球動作を指導する中で、軸足(右投手であれば右足と仮定する)の動きが安定せずに力をうまく発揮できない選手も多いのではないでしょうか?
それにも関わらず、足の感覚というのは、野球の指導現場では『センス』や『才能』などと言われ、指導されることはほとんどなく、選手自身は意外とわかっていないことが多いものです。
しかし、あなたが様々な勉強をしていく中で
「それは違う!選手の才能を引き出すことが自分の役目だ!」
と感じることがあるのではないでしょうか?
まさに!その通りです。
バランス能力とは、コーディネーション能力の1つにも入っている要素であり、バランス能力を向上させることで身体操作能力も向上していき、動きの安定性にもつながっていきます。
バランス能力と野球の技術は直結する?!
野球の技術で考えたとしても、全てと言っていいほどバランス能力は大きく関わっていきます。
そもそも、野球においてのバランス能力というのは、ただ同じ姿勢を保ったり同じ位置に居続けたりするということではなく、動作の中で力を発揮できる状態を保つことや安定した姿勢を保ち素早い切り返しなどを行える状態のことがバランス能力として考えられます。
バランスを安定させようとする際には土台である足部が重要な役割となります。
足部で安定した状態を作ることができなければ、上半身の動きにおいてもブレが大きくなってしまいます。
野球の技術として
・体重移動
・回転動作
・切り返し
などこれらの要素に対しても大前提として、バランス能力が必要となるのです。
投球動作でいえば片足で安定した状態で立った後には体重移動を行っていきます。
バランスが取れなければ体重移動を行っていく方向もぶれてしまい、動きが安定していきません。
体重移動の方向もバラバラになってしまえば、コントロールが安定しないばかりか、力をスムーズに発揮していくことも難しくなってしまうため、パフォーマンスも上がっていきません。
打撃動作でもステップをする選手、しない選手と様々ですが、軸足側への体重を乗せるということは重要なポイントです。
軸足側に体重を乗せたときにキャッチャー方向にバランスを崩してしまい、力を受け止めることができなければ力の発揮も難しくなってしまいます。
もちろん、バランス能力は守備や走塁といったプレーにも大きく関わっていきます。
またケガを予防していくためにもバランス能力は重要となります。
不安定な状態で投球動作を行ってしまうことで、上半身の動きもコントロールできなくなってしまい肩や肘のケガのリスクにもつながってしまいます。
様々な研究結果においてもバランス能力というものが、投球障害に影響を及ぼしてしまうということも証明されています。
野球においてのバランス能力とは、パフォーマンスの発揮、ケガの予防という側面においても大切な役割を果たしているのです。
打撃動作とバランスの関係
打撃動作においては重心の位置がパフォーマンス向上するためのポイントの1つとなります。
ステップをしていく選手であれば一度重心は軸足側に乗ります。
この時に足部の安定性がなければ、軸足側にも体重は乗っていきません
重心が下がっていくことで体の動きを安定させることができ、ブレも少なくなっていきます。
そのためには足首、膝、股関節といった部位の動きがポイントとなります。
また、重心を下げるということは、地面に対して力を出すということにもつながっていき軸足からの強い力を発揮させることもできます。
この動きとして行われていることは、軸足側の足部で安定した状態ができ、膝の動きも安定していき股関節の屈曲角度も増大していきます。
いわゆる股関節に「タメ」ができた状態です。
タメを作る中では股関節の可動域はもちろんですが、その中で足部が安定していなければ全ての動作を行うこともできません。
この力の発揮によっても打球の強さ、飛距離にも大きくつながっていくためバッティングにおけるパフォーマンスにも大きく影響しているのです。
例えば、バッティングにおいて、足をステップしていく際に軸足の親指が浮いてしまったりする選手はいないでしょうか。
靴の性能の向上により、安定したバランスの取り方を知らずにそのまま、打撃動作を行う選手がいたりするものです。
あなたもそんな選手を見たことはないでしょうか。こうしたケースでは、そもそも母子球側に体重をかけるということがわかっていないとこともあるのです。
そのような状態にもかかわらず、選手にタメの動きを伝えたとしてもできることがないのはご理解いただけると思います。
打撃動作ではバランスを安定させるための重心のかけ方は重要なポイントとなります。
投球動作とバランスの関係
投球動作において膝が割れてしまうという動作は、力が抜けてしまう動きや膝が折れてしまうという動きは、一見動きを見ると膝の動きに問題があるように思いますが、これも足部に問題があることが多いのです。
股関節から地面に向けて、力が伝わるという状況ができていれば、膝の動きがブレてしまうことも少なくなりますが、足部の地面に対しての感覚がなければ膝の動きにも影響してしまうのです。
パフォーマンスにおいては、まず地面に接地している足の感覚というものが重要になっていくのです。
投球動作においては軸足、ステップ足共にバランス能力が重要となります。
軸足であれば、片足立ちをした際には安定した中で真っ直ぐに立てるということが重要となります。
これはワインドアップフェーズといい、投球動作においてのスタートとなるフェーズとなります。
スタートの動作が安定しなければ、リリースまでの動きもバラバラになってしまいます。
そのためにもまず片足で立てる、反対側の足がしっかりと上がるということが重要となります。
立つ足が安定しなければ、反対の足を上げるということはできません。
素人がアイススケートリンクの上で、片足立ちをしようとしてもすぐにはできません。
これは立つ側の足で安定した状態を作ることができていない状態です。
そして片足で立ったところからは、コッキングフェーズへと移行していきその中で体重移動がポイントとなります。
体重移動においても、軸足で地面に対して押し込む力を伝えることができなければ、いわゆる力を発揮することもできません。
そうすると体重移動もできず、スムーズな回転動作につなげていくこともできません。
さらにステップ足側においてもバランス能力は重要となります。
ステップ足においては、力を受け止めるということが必要となります。
実際の動きとしては、ステップ足が地面を捉え股関節が屈曲内旋し受け止めるという動きとなります。
この動きの中では、地面を捉えるということができなければ、ステップ足の股関節の動きもできなくなってしまいます。
この捉えるという動きにおいてはバランス能力ももちろんですが上半身の動きも重要です。
例えば、大きく体が反ってしまっていれば着地していく足も安定した形で地面を捉えることは難しくなってしまいます。
ステップ足においては軸足の動きももちろんですが、上半身の動きも大きく影響していくのです。
習得必須スキルとは?!
小中学生においては、特に体の成長に伴い体の変化も大きい時期となっていきます。
神経系のトレーニングと並行し、トレーニングマットでのトレーニングをしていくことで、様々な野球に必要な動作の習得へとつなげていくことが可能となります。
そもそも足には
・体を支える
・重心位置をコントロールする
・効率的に力を伝達する
・クッション
などの様々な機能が備わっています。
足は片足で大小様々な28個の骨から形成されており、骨の構造によりクッション性を高める構造を有し、効率的に地面に対して力を発揮していくことが可能となるような構造をしています。
パフォーマンスを向上させていくためにはこの足の機能が重要な役割を担っています。
足裏にはクロスサポートメカニズムと言う、足の内側・外側の筋肉が関節の動きや効率的な力の発揮のためにサポートしている機能があります。
この機能を使うことができなければ力が逃げてしまい、力を発揮させることはできません。
最悪のケースでは、ケガを招いてしまうこともあります。
足部を安定させていくためにもこのクロスサポートメカニズムは重要となります。
トレーニングマットを使用すると
トレーニングマットを使用することで、選手自身がバランスの感覚を養いながら動作の改善に取り組んでいくことが可能となります。
また、平地よりも重心位置が前後左右にブレやすく不安定な状態を作り出すことができます。
そのため、安定させるために内側、外側、前後の筋肉が自然な形で協調して働くので、自分自身がどの方向に重心が偏っているのか?ということを理解することが可能となります。
投球動作や打撃動作においてもトレーニングマットの上で動作を行うことで、安定した動きをできるようになっていきます。
マット上での動作と通常の地面での動作を組み合わせながら練習をしていくことで、動作改善、パフォーマンスレベルに必要なスキルの習得スピードを早めることもできます。
通常の地面でのトレーニングだけでなく、トレーニングマットの活用によって、実際のフォームのマットの上でも実践していくことができます。
このトレーニングマットでは2mという長さにより、マットの上で投球動作、打撃動作も実際に行えるため、あなたが改善したい動きの習得につなげていくことも可能です。
・足のバランスが悪い選手
・体重移動がうまくできない選手
・投球動作において上半身のブレが大きい選手
・小学校低学年の選手
これらに当てはまるのであれば、これからご紹介するトレーニングを取り入れることで、野球の技術習得に必要なスキルも身に付けることができます。
メニュー例
活用事例
ケース1 バッティング
軸足への『タメ』の動き、ステップした足の踏み込みを強くしたい選手に対して、様々なトレーニングを行い、動作改善へとアプローチしたい場合
マットを使用した状態でスイングをする事で、股関節への体重のかけ方が変わり、軸足へ体重をかけた状態で踏み込めるようになりました。
自然な形で重心の位置も低くなり、踏ん張りが利いた状態になりました。
ケース2 ピッチング
足を上げた時にバランスが安定しない選手、体重移動時の『タメ』を習得させたい選手に対して、様々なトレーニングを行い、動作改善へとアプローチしたい場合
足裏全体で、自分のバランスを感じながら足を上げるため、自然な形で立つことができるようになり、その後の体重移動時にも軸足に自然な形で体重を乗せて体重移動をすることができる状態になりました。
最後に、、、
今の小中学生は特に足の感覚が悪くうまく使えない選手がほとんどです。
その中で地面をとらえるという足裏の感覚を改善していくことで、野球においてのすべてのパフォーマンスにつながっていくのです。
特に小学生の選手が実施していくことで、神経系の発達にもつながっていくのです。
また、このトレーニングマットでは、特に小・中学生の選手を対象としており、しっかりと足の裏の感覚を向上させていきながら、パフォーマンスアップにもつなげていくことが可能となっていきます。
足の裏の感覚を良くなってくことで、下半身の怪我を予防していくことにもつながっていきます。
ジュニア期という大切な時期の指導でお役立てください。