軟式少年野球小学6年生の打撃フォーム改善事例

こんにちは
BASEBALL ONE

ベースボールアナライザー
西村昌太朗です。

昨日は
一宮ベースボールジムにて
ある小学6年生の選手の
打撃フォーム改善のサポートを
行わせていただきました。

この選手と僕がお会いさせて
いただいたのはこの日が初めて。

少し緊張している様子もありましたが
笑顔で挨拶もしっかりとしてくれて
しっかりしている選手だなー^_^と
思いながらのトレーニングスタートでした。
アップ(準備運動)をすませ
まずは彼のスイング動作を解析。

その結果
3つの問題点が浮上しました。

① 構えから右足に体重を乗せる時に
伸び上がったような状態になってしまい
股関節でその体重を受けきれていない▼

② 俗に言う”ワレ”が思うように取れていないため
本来のヘッドスピードが出せていない▼

③ ダウンスイングをしてしまい
ストライクゾーンへ体を
潜り込ませることができていない。
その結果、アウトコースのボールを
強く打ち返す事ができない▼

この3つの問題点を彼に解析画面を
見てもらいながらその内容を
フィードバックして

「今日はこの3つを改善しよう！」と
トレーニングをスタートしました。

まず、彼と取組んだのは
構えの時の骨盤の角度と
背中(姿勢)の角度、そして膝の角度の修正。

そして
構え⇒体重を右足に乗せる際に大切な
骨盤のひねりを覚えてもらう為に
あるストレッチをしました。

このストレッチは
キャッチャーの構えから行うもので
まだ、体重を上手く乗せる事が
できない選手にはとても有効な方法です。

二人一組で行うのですがおそらく
この方法を知っている方はいないでしょう。

このストレッチのあとに
構え⇒ワレまでの動作を
繰り返し！繰り返し！
本人の感覚だけで取組んでもらいます。

すると
彼の打撃フォームはこのような
進化を見せてくれました。

こちらをご覧下さい▼

先ほどまでは伸び上がったような
状態だったフォームが右足にしっかりと
”タメ”を作れている事が分かります。

しかも、彼は
この脚を上げた状態のあとスグに着地
してしまうのではなく
「１、２」と数を数えて間(ま)をとって
体重を乗せる事ができるようになりました。

選手の症状にもよるのですが
この動作ができるようになると
”ワレ”を作り出す事はそんなに
難しいものではなく、まだまだ成長段階では
ありますがこのような↓状態に進化しました。

最初の状態に比べはるかに
ワレの状態が改善しました。

ここで注目していただきたい点が
あります。右足の股関節に体重が乗る
状態になり前足も内側へ力を保てている事が
左側の画像で確認できます。

右側の画像では
体重を股関節に乗せられず
前足がこの時、すでに開き始めていました。

ワレというのは
今からスイングをスタートするぞ！という
スタートポジションです。
この時の状態が悪ければ当然
スムーズにスイングを行う事ができません。

なので！ワレを作る＝
力を発揮しやすい体勢を整えてあげる。
と覚えておいていただけるといいでしょう。

最後は③の・・・

③ ダウンスイングをしてしまい
ストライクゾーンへ体を
潜り込ませることができていない。
その結果、アウトコースのボールを
強く打ち返す事ができないという
ポイントのフォーム改善▼

先ほどまでは腕だけで
操作していたこのインパクト時の
フォームがプロ野球選手のような
インパクトの時に体を潜り込ませる
フォームへと進化しました。
(○○骨がポイント！)

このテクニックを習得してもらう為に
おこなったエクササイズは
両手の中指を肩につけて行う
体幹スイングトレーニング。

BB-ONEメンバーには御馴染みのアレです。

また
この選手にはあぐらをかいた状態で
行うフォロースルーを大きくする
エクササイズもシェア。

バットを地面につけて
スイング動作を繰り返し取組んでもらいました。

その結果
彼のフォロースルーはこのように
なりました▼

もう何も言わなくても
何がどう変わったか一目で
分かりますよね(^_^)

これだけスイングできるようになると
力が伝わる感覚が一段に増します！

本人も
「振りやすくて感覚が変わった！」と
満面の笑顔で返してくれました。

まだまだ
初めて僕とトレーニングを
スタートしたばかり。

更なる飛距離アップと
力の伝え方の向上。
タイミング動作のレベルアップ。と
１つずつステップアップしていこうと思います。
もう一度彼のフォームの進化を
ご覧下さい。

彼とはまずここから
3ヶ月！みっちり集中して
レベルアップを行います！

P.S

このような状態を
すぐに作り出す事ができれば
飛距離アップもそう時間がかかりません。
P.P.S

■ スキルアップのステップ

フォーム改善
↓
フォーム浸透

本来は「浸透」にこそ
時間を注がなければいけません。
打撃フォームなど打撃の事で
悩んでいる方は我々に丸投げして下さい。

あなたが頑張らなければいけないのは
改善するステップじゃありませんよ！
「浸透」つまり！反復練習です。

このブログの執筆者

BASEBALL ONE 代表・ベースボールアナライザー
　西村昌太朗
(ニシムラショウタロウ)

2012年 野球専門・動作解析サポート
BASEBALL ONE設立。
現在までにプロ野球選手をはじめ、
全国の社会人選手から少年野球選手、
女子ソフト選手など数多くの選手をサポート。
またチーム単位でのサポートも実施中。
年に数回行われる限定キャンプや
セミナーには県内だけでなく全国の選手や
その保護者が参加するほどの人気。
また自信が配信するビービーワン！通信は
県内最大級の配信数を誇るメールマガジンへと成長し、
購読者は指導者から選手までと
幅広い層に好評を得ている。
2014年のアクセス数が63万アクセスを記録し
野球情報専門のブログとしては急激に
購読者が増えている。