野球 守備を上達させるための考え方

こんにちは！

BASEBALL ONEの
後界 昭一(ゴカイ ショウイチ)です。

 

今回は
「守備を上達させるための考え方」
と題しまして
守備を売りにしてきた私が
いかに守備力を磨き上げてきたのかを
ご紹介していきます。

 

まずはじめに簡単に
自己紹介をさせていただきます。

 

プロフィール

神港学園神港高校
1年秋からレギュラーとして活躍
2年秋 近畿大会出場
3年春 兵庫県大会ベスト8

立命館大学
2年秋よりレギュラーとしてプレー
3年春秋 リーグ戦連続優勝
神宮大会出場

社会人野球 パナソニック（入社時:松下電器）
選手8年、コーチ3年の計11年プレー
2年目よりレギュラーとしてプレーし、
都市対抗野球大会に出場

2016年からは3年間、守備走塁コーチになり
コーチとしても都市対抗野球大会出場

 

そんな私が野球に対しての
向き合い方を変えることになったプレーが
大学3年生の春のリーグ戦
同志社大学戦でのプレーとなります。

 

あのプレーは
今でも思い返すと
悔しさしかありません。

 

「立命館大学 対 同志社大学」
との試合は「伝統の一戦」と
位置づけられており、
キャンパス内ではもちろん、
京都市内の交通機関など
あらゆるところにポスターが掲載されたり、

前夜祭といって応援団による
（応援団・吹奏楽部・チアリーディング部）
試合中の応援を
再現するイベントが催されるなど
両大学の一大イベントとなっております。

 

その伝統の一戦は、
リーグ優勝が懸かっている大事な試合で
この試合を勝つと
私自身、大学のリーグ戦で
初優勝を経験できる大一番でした。

 

試合展開は
終盤まで優位に進めることができ
8回終わって4対1。

 

3点リードで迎えた最終回で、
私が最も影響を受けた
守備機会が訪れます。

1アウトランナー1塁、
ゲッツーを取ればその回が終わる。
そんな場面に私が守るセカンドへ
ゲッツーを取るのに、
申し分ない打球が飛んできました。

 

セカンドベース寄りの打球。
普段なら難なく捕球し
ショートにトスを送り
ゲッツーを成立させればよかったのですが

勝ちを焦るあまり
自らベースを踏みにいき、
ファーストへ暴投をしてしまいました。

 

「やってしまった…」
その感情が頭から離れませんでした。

 

ゲッツーでチェンジだったはずが、
ランナーを残してしまい
結局、その回に5点を奪われ
4対6と逆転を許してしまいました。

 

私のプレーのせいで状況を
一転してしまう展開となり、
当時の私は逆転を願うチームへの声援より
ミスを犯してしまったことの後悔が強く
ベンチに戻った後も声が出せませんでした。

 

その時、
後輩である当時2年生の金刃に
（のちに巨人へ自由枠ドラフト1位で入団）
「後界さん、大丈夫ですよ！
絶対逆転できますから声出しましょう。」
と背中をたたかれました。

 

チームメイトみんなが優勝をあきらめず
逆転に向かった打席に立つ選手へ
精一杯の声援を送る姿を見て、
情けなくて涙が出ました。

 

最終回、みんなが必死でチャンスを作り、
私はその回で代打を送られましたが
代打の選手が同点タイムリーを放ち、
その勢いのまま見事、サヨナラ勝ちしました。

 

そして、立命館大学は
リーグ戦優勝を果たしました。

 

試合が終わり、次の練習の際に
試合で犯してしまったエラーについて
監督から言葉をかけていただきました。

「ヤクルトの宮本も立同戦で
(立命館大学と同志社大学の試合)
エラーしとるんや。

だからあのエラーは
後界が成長するチャンスを
与えてくれたと思って
もっともっと練習して
次は後界のプレーで
チームを救ったれ。」

 

私自身、
守備力が売りだと頭では思っていたものの
打力アップに目を向けていました。

 

この日を境に
守備を磨くために
守備の時間を増やしました。

 

これまで、自分の感覚のみで
プレーをしていましたが、
チームメイトや他チームの
ノックを見たり、聞いたりして

「どういう意識で捕球しているか」
「どういうことを考えてプレーしているか」
など、参考にしました。

 

大事な一戦でのエラーから
守備に対する意識を
変えることができました。

 

そこから私自身、
守備力が上がったと感じたのは
社会人野球に入ってからでした。

守備力には自信を持って
入社した私でしたが、
初めてノックに入った時に
衝撃を受けました。

 

捕球までのステップワーク
捕ってからのスピード
送球の正確性など
どれをとっても自分より
レベルが上でした。

 

そこで私は大学時代と同様、
先輩のプレーを参考にし、
助言をもらい続けました。

 

その中でも
同じポジションを守っていた
10個上の大学の先輩、
プロの世界から入社された先輩からの
助言一つ一つに
これまでの守備概念を
ことごとく覆されました。

もちろん先輩だけでなく、
すばらしい選手は
下からも入ってきます。

 

そんな環境でプレーできた8年間は
私の守備力を最も上げてくれた
場所、期間だったと思います。

私が守備力を向上できたのも
一つのミスと
素晴らしいプレーヤーとともに
プレーができたからです。

 

それと同時に、根底にあるのは、
基本を大切にし、数多く反復練習を
繰り返してきたからこそだと思います。

 

このブログをご覧いただいているあなたも
「一つの失敗、ミスからどう学ぶか」
「人から学ぶ」
「地道な練習を根気強く行う」
そういったことを
大切に日頃の練習に
取り組んでいただきたいと思います。

 

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