こんにちは!
BASEBALL ONE
石坂 祐太郎です。
あなたは
平地と傾斜のあるマウンドで
ピッチングが変わってしまう…
そんなことはありませんか?
少年野球の場合、
試合を行う球場によっては
平坦なマウンドで投球する
傾斜のあるマウンドで投球する
といったように
投球環境が異なることがあります。
また中学生や高校生、
大学、社会人、プロの選手であれば
試合での投球は
基本的に傾斜のあるマウンドですが
試合前に平地で
キャッチボールをしているときは
「とても調子がいい」と思っても
ブルペンに入ると
「調子が悪くなってしまった」
「腕が振れない」
「思ったようなボールがいかない」
という経験をすることがあると思います。
今回はピッチングにおいて
平地で投げるのと
傾斜のあるマウンドで投げるのとでは
どのような違いがあるのか?
また、その違いに対して
何に気をつけたら良いのか?
という内容についてご紹介します。
マウンドについて
まずはマウンドについてです。
少年野球であれば
投手板から本塁までの距離は
16mまたは15mです。
中学生以上であれば
18.44mです。
ここまでは
理解していると思いますが
マウンドの高さと
傾斜の角度については
ご存知でしょうか?
これは公認野球規則というもので
決められています。
マウンドの高さと傾斜の角度は
どの球場でも基本的に同じです。
もちろん
マウンドの土質によっては
多少硬さが違ったり
グラウンド整備によっては
傾斜の角度が違ったり
どこの球場でも
全く同じ状態ということではありません。
ピッチャー経験のある方であれば
「この球場のマウンドは投げやすい」
逆に
「この球場のマウンドは投げにくい」
といった感覚を持ったことが
あるのではないでしょうか?
しかし
原則としてはどの球場でも
マウンドは同じ高さであり
同じ傾斜となります。
前述した通り
公認野球規則というもので
マウンドの高さと傾斜は
決められているのですが
マウンドは
「内野の中心付近に
投手板をホームプレートより、
10inch(25.4cm)高い場所に設け、
投手板の前方6inch(15.2cm)の地点から
本塁に向かって6ft(182.8cm)の地点まで、
1ft(30.cm)につき
1inch(2.5cm)の傾斜を設け、
その傾斜は各球場同一でなければならない。」
とされています。
つまり、ピッチャーは
本塁よりも10inch(25.4cm)高い位置から
約4.8°の傾斜を利用して投球しています。
次は
平地と傾斜での投球に
どのような違いがあるのか?
という内容についてです。
平地と傾斜の違いについて
まずはエネルギーについてです。
投球時にはエネルギーを使いますが
高さのあるマウンドからの投球と
平地での投球では
位置エネルギーという
エネルギーの大きさに違いがあります。
位置エネルギーというのは
高い位置にあればあるほど
重たければ重いほど
大きくなるものです。
つまり、傾斜のあるマウンドは
平地よりも高い位置にあるため
平地よりも大きなエネルギーを使って
投球できるということになります。
また位置エネルギーは
重たければ重いほど
大きくなるものですので
体重が重い選手の方が
大きなエネルギー使って投球できます。
つまり体づくりも大切になるのです。
さて平地よりも
マウンドで投球する方が
大きなエネルギーを使って
投球することができるのですが
平地とマウンドの高さの違いによる
位置エネルギーの差というのは
ステップ足を踏み込んだ時に受ける
地面反力の差として出てきます。
地面反力というのは
写真の赤矢印のような
地面からはね返ってくる力のことです。
投球動作をする上で
速いボールを投げるためには
下半身からの力を
体幹を通じて上半身へ伝え
腕から指先そしてボールへと
いかに伝えられるか
ということが重要になります。
この下半身からの力
というものの正体が
地面反力です。
つまり
平地よりもマウンドで投球する方が
地面反力が大きくなり
この力をうまく伝えられることができると
球速アップにつなげられます。
投球動作の違いについて
次は投球動作の違いについてです。
投球動作の違いについては
①ステップ幅について
②体幹の動きについて
以上の2つの観点から
お伝えします。
①ステップ幅について
投球動作には
ステップをする動きがあります。
この時のステップ幅というのは
ピッチャーの身長や足の長さの違い
股関節の柔軟性の違い
下半身の強さの違いによって異なります。
では、平地とマウンドでは
ステップ幅に違いは
あるのでしょうか?
平地の方が広い?
マウンドの方が広い?
いや、どちらも同じでは?
あなたはどのように思われますか?
実は、、、
傾斜のあるマウンドでの投球の方が
ステップ幅は広くなります。
傾斜があると
軸足が投球方向に伸びるため
ステップ幅が広くなります。
さて、投球動作としては
マウンドによって
どのような違いが出てくるのでしょうか?
ステップ幅が広くなることによる
投球動作の変化について
考えていきます。
マウンドでの投球は
ステップ幅が広くなるということで
まずは投球方向への移動スピードに
変化があります。
軸足にタメた力を
ステップ足に体重移動をするために
並進運動が行われますが
この並進運動というのは
投球方向へ加速しながら行われます。
ステップ幅が広くなるということは
並進運動が長くなるということであり
投球方向へ加速する時間が長くなるのです。
つまり
並進運動時の投球方向への
移動スピードが速くなる
ということです。
この移動速度が速くなることで
ステップ足にかかる力は大きくなり
地面反力が大きくなります。
イメージとしては
体重計にゆっくりと乗った時より
勢いよく乗った時の方が
体重計の針が大きく振れるのと同じです。
ここで
大きな地面反力を
受け止められるかという
下半身の強さが必要になります。
平地よりもマウンドから投球する方が
大きな力を受けるため
その力を受け止めるための
下半身の強さが必要になります。
さらに、
ステップ幅が広くなるということは
重心が低くなるため
より下半身の強さも
必要になります。
大きな地面反力を受けるということで
最後にステップ足でバランスよく立つことも
平地よりマウンドから投球する方が
難しくなります。
投球動作においては
片脚で立つという
バランス力が重要です。
大きな力を
受け止めることができる
下半身の強さ。
そして
大きな力を受けても
重心をコントロールできる
バランス力。
ステップ幅の大小による
地面反力の違いで
この2つの下半身の能力が
必要になってきます。
投球動作において
ステップ足だけでなく
軸足の使い方も大切になります。
ステップ幅が広くなることで
軸足が地面から早く
離れやすくなってしまいます。
軸足が地面から早く離れてしまうと
どのような問題点があるのでしょうか?
軸足が早く離れることによって
腰が回転し始めるタイミングが
早くなります。
腰が回転し始めるのが
早くなるということは
体の開きが早くなり
「打者にとってボールが見やすい」
「リリース位置が
頭から離れてしまい
ボールが抜けてしまう」
「肘が下がり故障の原因となる」
といった問題点が出てしまいます。
そのほかにも
軸足が早く離れることによって
上体が投球方向に
突っ込んでしまいます。
上体が投球方向に突っ込むことで
「腕が投球方向に出てこない」
「腕を十分に加速させることができない」
といった腕が振れなくなるという
問題点が出てしまいます。
どれも球速が上がらない
コントロールが安定しない
原因になります。
ステップ幅が広くなることによる
軸足の離れというのは
股関節の柔軟性と可動性を
高めることによって改善できます。
股関節の可動域が狭いから開かない
股関節の動きが悪いから離れる
ということです。
球速やコントロールといった
投球パフォーマンスアップのためにも
股関節の柔軟性と可動性を高める
トレーニングを行いましょう。
ステップ幅が広がることによって
大きな力を得られる
リリースポイントが打者に近くなる
といったメリットがあります。
平地からでも
傾斜のあるマウンドからでも
ステップ幅の違いによる
投球動作の違いを理解し
より高いパフォーマンスが
発揮できるように
取り組んでみてください。
体幹の動きについて
投球動作の中での
特にトップからリリースまでの間で
体幹には捻れという動きが出てきます。
この捻れた状態から
元の状態に戻ろうとすることで
下半身からの力を
腕が振れるスピードとして
上体の動きに伝えることができます。
つまり
体幹というのは
下半身の動きに連動して
捻れる動きとなり
その結果、
腕の振りにつながるのです。
腕が速く振れるようにするためには
下半身からの力を伝える
体幹の使い方が重要になるのです。
ここからは
体幹の使い方の違いについて
お伝えしていきます。
平地では
軸足とステップ足の
接地している地点の高さが
同じになります。
しかし
傾斜のあるマウンドでは
軸足が高い地点で接地しており
ステップ足は軸足に対して
低い地点で接地することになります。
つまり
段差を降りるような
踏み込みになります。
この段差を降りるような
踏み込みがうまくできるか
というのが重要になります。
平地ではベストな投球ができても
傾斜のあるマウンドでは
ボールが思ったよりもいかない
球速が落ちてしまう
腕が振れない
これらの原因の一つとして
体幹の働きがあります。
マウンドで投球する際に
平地で投げる感覚で
ステップ足を踏み込んでいくと
階段を踏み外したような
感覚になってしまいます。
階段を踏み外したような感覚になると
身体が危険を察知し
筋肉が硬直してしまいます。
猫がビックリした時に
動きが固まってしまう様子を
イメージすると分かりやすいです。
身体が硬直してしまうことにより
体幹の動きが本来の機能を果たさず
下半身からの力を伝えられなくなるのです。
平地と傾斜のある
マウンドでの投球動作の違いとしては
①ステップ幅について
②体幹の動きについて
以上の2つの観点から
平地での投球に対して
マウンドでの投球は
・体の開きが早くなる
・上体が突っ込んでしまう
・体幹が機能しない
といった動作の違いが出てしまいます。
平地での投球と
傾斜のあるマウンドでの投球には
いくつかの違いがありました。
ではこの違いを理解した上で
どのように適応していけばよいのでしょうか?
マウンドの違いに対しての適応
適応の仕方について
フィジカルの面とテクニックの面から
お伝えさせていただきます。
フィジカル
まずはフィジカルの面についてです。
傾斜のあるマウンドでの投球は
平地での投球に比べると
大きな力を受けることになります。
その大きな力を
受け止めることができる
下半身の強さが重要です。
トレーニングの内容としては
ランジやスクワット
といったものになります。
そして
ステップ幅が広くなることによる
体の開きや上体の突っ込みを
改善するためには
外転動作の改善が重要です。
外転動作というのは
脚を開く動きです。
両脚を大きく開脚できる
股関節の柔軟性を高めていきましょう。
さらに
投球方向への移動速度が
速くなることによる
回転速度の速さと
大きな力を支えるための
ステップ足のバランス力が重要です。
体重を股関節に乗せた状態で
片脚立ちで重心をコントロールするような
トレーニングを行ないましょう。
テクニック
次にテクニックの面についてです。
傾斜のあるマウンドでの投球は
平地での投球に比べると
ステップ足が接地するまでの時間が
長くなります。
この時間的な違いによる
軸足が内旋するタイミング
軸足で蹴るタイミング
ステップ足の股関節に
体重を乗せるタイミング
といったタイミングの違いが出ます。
この内旋・蹴る・乗せるタイミングを
合わせることで
傾斜のあるマウントでも
適応することができます。
試合が傾斜のあるマウンドの場合
平地でキャッチボールをする際に
内旋・蹴る・乗せるタイミングを
やや遅くしておくことで
傾斜のあるマウンドでの
タイミングに近くなり
適応することができます。
今回、平地と傾斜の
マウンドの違いについて
お伝えしました。
前述した通り
どのマウンドも一緒ではないため
マウンドに適応するために
今回の内容を
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