ピッチャー 「頭が突っ込む」とはどんな状況？

 

今回は
ピッチャーで頭が突っ込んでしまう
選手についてお話し致します！

 

頭が突っ込んでいると起きやすいこと

まず、頭が突っ込んでしまう選手に
起こりやすい傾向についてですが…

・リリースを前にしようとしている
・ボールが高めに抜けてしまう
・コントロールが悪い
・肩が開く

といったことが起きやすいです。

 

また、頭が突っ込んでしまうと
腕を振るスペースが
なくなってしまうため
肘を下に引いてしまったり
腕が強く振れなくなったり
してしまいます。

 

頭が突っ込んでいるかの確認

ここで、頭が突っ込んでいるかの
確認するポイントをお伝えします！

 

それは、
ステップ足が着地し
腕がトップの位置にきたときの上半身が
地面からまっすぐであれば突っ込んでいない。

それよりもキャッチャー側に倒れていれば
突っ込んでいると判断できます。

この頭が突っ込んでしまうということを
改善させていくために大事なことは
股関節の可動域を
広げていくことです。

 

股関節がかたいと、可動範囲が狭くなるため
上体で投げていく動きが強くなります。

 

その結果、
頭が突っ込んでしまいやすくなります。

 

「下半身を使って投げろ！」

と言われても股関節がかたいと
ランニングやトレーニングで
いくら下半身を鍛えていても
下半身を使うことができません。

 

ですが股関節の可動域を広げて
下半身を使っていくことができると
頭が突っ込んでしまうことも
少なくなっていきます。

 

つまり！

上半身でリリースを
前にしようとするのではなく！

股関節の回転で
リリースを前にしていくことを
心がけることが大切です。

 

そうすることで
ボールが高めに抜けてしまうことが
少なくなっていきます。

 

練習方法

ここで股関節を意識した練習方法をご紹介します！

前足を台の上に置き
ボールを投げるのですが、

投げる前にまずは
軸足に体重を乗せることを意識してください。

股関節を意識し、
体重移動を使った投球動作を
覚えてもらいたいので、
軸足に体重を乗せ、
その腰の高さのままで
ボールを投げにいきます。

 

その時に、
腰の高さが変わってしまうと、
軸足に乗せた力が
リリースの前に抜けてしまいます。

 

腰の高さが
並行移動しなければならないので、
股関節の柔軟性も大事になってきます。

 

そして、
腰の高さをキープしたまま
リリースしていきます。

 

その時にしっかりと前足で台の上に
乗るようにしましょう。

 

平地でもこの練習はできますが
台を使うことにより
平地で投げるときよりも
体重が前足に乗りやすく
股関節、おしりに体重が乗っている
感覚を掴みやすくなっています。

 

台の上に前足で乗らないといけませんので、
バランス感覚もよくなります。

 

バランスを取ろうとして、
前足の膝が伸び上がらないように、
膝を曲げた状態で立つようにしましょう。

バランスを取る時に
意識をしてもらいたいのが、
前足と軸足をくっつけるように
内転筋に力を入れるということです。

 

内転筋に力をいれるようにすると、
軸が安定をしてバランスが取りやすくなります。

 

投球動作の中で、
内転筋に力を入れる動作は
とても大事になってきます。

 

この練習では
内転筋の力の入れ方も身に付けることができます。

 

上体が突っ込んでしまえば
前足でバランスよく立つことができません。

 

しっかりと股関節を意識し
この練習を取り組んでください！

 

▼練習動画はこちらから▼

 

試合でピンチのときに
上半身に力みが出ると
頭が突っ込む状態になりやすいです！

 

力みが出やすい状況のときほど
トップの時に上半身が
地面からまっすぐになっているかを
意識しながら投げることで
修正していくことができます。

 

普段の練習からこの部分を意識して
試合の緊迫した場面でしっかり
腕を振っていけるようにしていきましょう。

 

頭が突っ込んでしまえば
コントロールも定まりません！