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まず怒ると叱る。
この二つの違いをはっきりと区別せずに
選手へのコーチングや指導を
行う指導者は以外と多い。

「怒る」
怒りなどの感情をただひたすら相手にぶつけること。

「叱る」
事の善悪を相手にしっかりと教えること 。

大きく分けると
「自分のために怒る。相手のために叱る。」
というもの。
さらに詳しく説明すると
「怒る」とは、相手が
自分に悪い影響を与えたり、
自分が指示したとおりに
動いてくれなかったりした場合に

自分が腹をたてたことを
相手にぶつけること。

「オレハオコッテンダゾー」
ということを相手に分からせる
うっぷんを晴らしたい
相手を困らせたい、怖がらせたい
そんな理由ですること。

そのような自分の目的が
果たせればそれでいい。

相手がそれでどうなろうが
知ったこっちゃない、というのが
極端なことを言うと「怒る」です。
一方

「叱る」とは、相手が
自分を含めて誰かに
悪い影響を与えたり、自分が
指示したとおりに動いてくれ
なかったりした場合に

相手をより良くしようとする
注意やアドバイスを
あえて声を荒げたり語気を
強めたりして相手に伝えることです。

例えば、会社の場合だと

金銭的・社会的に損失になるような
行いなどを社員が会社へ与えてしまった場合
上司がこの社員に叱る。

育児の場合
生命に関わる行い
(沸騰したお湯に手を入れる,道路を横切るなど)
本人が誤って取り返しの
つかないような間違いを
繰り返さないようにする
そういったことなどを理由で
することが「叱る」です。
人間は感情の生き物ですから
「怒るな」と言われても難しいものです。

元Jリーガーの前園さんが
不祥事を起こしその後、更生するための一環として
取り組まれているアンガーマネージメント
という手法を取り入れられていますが

一流アスリートでさえ怒るものですから
先ほどから言うように、そもそも
「怒るな」と言われても難しいものなのです。

 

しかし
野球の技術的なことに対しての
「怒る」は選手を萎縮させます。

投げる・打つ・守る
その全てが必ず
プロ野球選手でもメジャーリーガーでも

ミスをします。

最高レベルの選手でさえ
ミスをするのに
アマチュア選手に
それをするな!という方が無理な話。

誰もミスがしたくて
野球をプレーしていない。

そもそも
チャレンジしたその先に

結果ミスが待っている。

チャレンジをしない選手に
待っているものなど何もないの
だからミスをしたことは
勇気を持ってチャレンジした結果だ
ということをもう一度、指導者が
しっかりと認識し、選手への
指導やコーチングを行うべきだと思う。

 

基本的にはいちいち
声を大きくするようなコーチングは
必要がないとは思うが
時にはそのように熱くなるケースも必要。

しかし
技術面でのコーチングの場合
怒るではなく叱るにシフトするべき。

ただ、最近は指導者や先生と呼ばれる方々が
弱者になっていると社会問題にまで
発展してきているのであまり
強く言うとすぐに保護者がグランドに
乗り込んでくるため波風を立てぬよう
選手を指導する現場が増えていると聞く。

 

バットを振る場所

先日、あるグランドで
中学校の生徒に対し顧問の先生が
○○君 周りにいろんな人が
いるからここでは
バットを振ってないけないと思うよ」と
優しく語りかけていた。

その中学生の生徒が
みんながよけていけばいいじゃん!」と
その顧問の先生に反抗した。

その生徒が
叱られるだろうとそのやり取りを
見ていると愕然とした。

その顧問の先生は
○○くんがバットを
振っているからみんなここから離れてねー!」と
バットを振っていた生徒ではなく
周りにいた生徒を注意し始めた。

その先生が何かを押し殺した
ようなあの表情は忘れらない。

バットを振ってないけない!と言えず
バットを振ってはいけないと思うよ!
するこの指導は果たして正解なのか?

このやり取りにもしあなたが
違和感を感じないのであればきっと
我々とは歩み寄れないだろう。

 

怒ると叱る。

大人でもこの二つを理解し行動に移すことは難しい。
時に指導者もさっきのは怒るだったな・・・と
後悔し反省することもあるだろう。

しかし

野球というスポーツは

打撃で言えばプロでも3割!
投手で言えばプロでもフォアボールを出す!

どちらも
少年野球の選手のように
ミスをしている。

10回打てば7回プロでも失敗する。

100球投げれば30球以上
プロでもボール球を投げる。

しかし!大きく違うのは
そのミスに対する指導者の価値観が

プロとアマの違いなのかもしれない。

 

日本野球は野球を通じた人間形成が求められる
だから、いくら上手くても立ち振る舞いを教育される。
そうした観点から技術と在り方が混在し
怒ると叱るのボーダーラインが消えてしまい

全てを一括りにして
選手への指導が行われているのかもしれない。

どちらにせよ

「怒る」
怒りなどの感情をただひたすら相手にぶつけること。

つまり、クレームと同じ。

しかし

「叱る」
事の善悪を相手にしっかりと教えること 。

 

これから大人になる選手に対して
指導者が伝え続けなければ
ならない大事な躾の手法である。

 

社会の縮図がそこにある。

と、野球というスポーツを通じて
選手の人間形成を全力で取り組む
チームは非常に多い。

その結果、よからぬ方向へ
進んでしまった過去のケース。

犠牲になってしまった選手
目を覆いたくなるような
指導者の失態もあるが、根本的なことを

指導者、選手、保護者が
もう一度、しっかりと見つめなおせば

それぞれの役割が明確になるはずだ。

子供は失敗するのが仕事。

指導者が怒ることで
チャレンジを
怖がるような選手にしてはいけない。

また、失敗をさせないように
保護者が本当にその全てを保護してはいけない。

 

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このトライアングルは
全て選手を頂点として成立している。

常に選手を頂点として立たせ
チャレンジさせていくことが重要。
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でもなければ

 

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でもない!

やはり

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主役はどこまでいっても選手なのである。
ただし、間違えてはいけない。
頂点だとはいっても王様でも王子でもない!

その過程の中で時に叱ることも絶対に必要である。

間違ってもあなたは
○○くんがバットを
振っているからみんなここから離れてねー!
などというスタンスで選手を叱ることなく
波風立てないような指導をしてはいけない

 

良いことは良い!
悪いことは悪い!

怒るではなく叱ること。

全てはこれからの未来ある子供達のために!
だと、これからも発信していきたいと思う。

 

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