ピッチャーが打者を抑えるために必要なことは、「タイミングをずらす」ということです。
いくら速い球を投げられるようになっても、ストレートだけだとバッターはタイミングを合わせやすく、打ち取ることが難しくなります。
そこで、タイミングをずらすために「変化球」が思い浮かぶと思います。
変化球を入れることで、タイミングや目線のズレを作ることができ、バッターのスイングを崩すことができます。
その中でも今回は変化球の一つの「スライダー」についての投げるためのコツ・練習方法についてお話しします。
スライダーは利き手側と反対の方向に曲がっていくボールです。
できるだけ球速を落とさず、打者の手元で曲がるとストレートとの見極めが難しくなり、打ちにくくなります。
スライダーの握り方
スライダーを投げるコツですが、まず握り方です。
ポイントとしては、中指がしっかりかかるように縫い目にかけることです。
スライダーの投げ方
投げる際に気をつけることは
① ストレートと投げるフォームが同じ
② 手で操作しない
③ 小指の向きとリリース時の中指
です。
いくら曲がるスライダーでもフォームが異なっていると、「スライダーを投げます!」と言っているようなものです。
いかにストレートと同じフォームの中で、曲げられるかが大事になります。
そして、いざリリースの時に大きく曲げようとして手首をこねたりしてしまうと
・コントロールがしにくい
・リリース直後から曲がってしまう
などのことが起こります。
ストレートのフォームで少し小指をキャッチャーに向け、リリースの最後に中指に力を加えてあげると横回転がつき、無理なく投げることができます。
「曲げる」というより「切る」意識で投げるとより球速が落ちにくく、ストレートの軌道からバッターの手元付近で曲がるようになります。
バッターのスイングの始動で曲がり始めると、インパクトのズレを狙うことができます。
スライダーの練習方法
最後にキレのあるスライダーを投げるための練習方法を一つご紹介します。
この練習方法ではボールを指にかけ、回転を加え、真上に投げる練習になります。
ポイントは手首で投げるのではなく、しっかりと中指にかけることです。
▼練習動画▼
ステップ1
手のひらにボールを乗せます。
ステップ2
指先までボールを転がし、中指をかけます。
ステップ3
中指でボールに回転を与えて、ボールを上に上げます。
ぜひ、打者がストレートと見間違えるほどの、キレのあるスライダーを投げられるように参考にしてください。
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