球場の魔物の正体
2013年7月11日
いつも
ビービーワン!通信をご購読いただき
ありがとうございます。
BASEBALL ONE
ベースボールアナライザーの
西村昌太朗です。
高校野球の最高の舞台
甲子園を目指し
全国各地で熱戦が繰り広げられていますね。
先日
メンバー様が所属する
チームの試合を観戦してきました。
手に汗握る試合展開に
ハラハラドキドキ!
さすが高校野球!という
試合を見させていただきました。
あなたは『甲子園には魔物が住む』という
言葉を聞いたことがありませんか?
この”魔物”の正体って一体
なんなんでしょうか?
熱闘甲子園などでは
”予期せぬプレー”を魔物だと
実況の方が叫ばれていたりすることが
あるのですが
考え方によってはこれも魔物でしょう。
しかし
甲子園に出場したある監督や出場した選手から
こんなお話を伺った事があります。
『甲子園の”魔物”は観客だ』
失礼な(笑)とお思いかもしれませんが
これは本当のお話です。
どういうことなのかというと
普段の練習試合や紅白戦では
観戦に見えている観客の方々は
ワンプレーワンプレーに対して
それほどのリアクションをとりませんよね。
これはベンチにいる選手も含めてそうなのですが。
私が先日観戦した試合でもそうでしたが
甲子園予選ともなると
選手はもちろん!スタンドにいらっしゃる方々の
熱の入れようが尋常ではありません。
フォアボール一つ出そうものなら
揺れるような大歓声が一気に球場中に
響き渡ります。
当然
ピッチャーの選手も
フォアボールが”悪い”ということは
十分に分かっていますので
そんな歓声を聞いてしまうと更に
『自分がとてつもなく悪い事をした』という
錯覚に陥ります。
ですが
練習試合のフォアボールも
甲子園予選のフォアボールも
同じフォアボールです。
全く同じかと言われればそうではないのですが
これぐらいの心の持ちようが必要だということ!
なんですが・・・
実際にプレーしている選手には
なかなかそうもいかないようです。
先ほどもお話しましたが
揺れるような大歓声が一気に球場中に
響き渡ります。
おそらく日常でこんな経験をすることなんか
ほぼないでしょう。
でも同じフォアボールはフォアボール
同じヒットはヒットです。
そしてエラー一つにしても。
しかし
スタンドはそこをこれでもか!と
大騒ぎします!当然ですよね!
自チームの大チャンスですから。
”魔物”とは
普段何気ないことを
優勝したかのごとく
リアクションを取ってくれる
スタンドにいます!
錯覚してはいけません。
同じエラーやヒットが
スタンドからの大歓声を受けて
普段の数倍から数十倍のダメージを
与えます!
ダメージを受けている場合は
『歓声ではなく結果を
冷静に見るようにしましょう!』
また攻撃側の場合は
『相手がそういったダメージを
受けている事を把握し
打てなかったらどうしよう・・・的な
マイナスイメージを持つ事なく
相手を攻め続けましょう!
相手は相当なダメージを受けています!』
球場にいる魔物はコントロールする事はできませんが
受け止める方法を自分自身で変化させることは
できます。
歓声を観てはいけません。
起きている結果だけを
冷静に観るのです。
練習試合や紅白戦と
同じですから。
今日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
PS
一度、どちらも応援している
チームでは”ない”試合を観戦する事を
オススメします。
今日お話した感覚を感じる事ができるでしょう。