注射は嫌い・・・
2013年8月19日 配信
8月初旬
僕は体調を少し崩し病院へ行きました。
僕も一応?人間。
自己管理を徹底していても
“なるものはなる”そして、
なってしまったものはしょうがない・・・
なってしまった以上は
これ以上悪くならないように最前を尽くす!
夕方からトレーニングに
やってくるメンバーの為にも
万全の体調にするため病院へ。
診察室へ入り先生からいろいろと検査をされました。
すると先生から
『ちょっと疲れているね。点滴をしてから帰りましょう』と
言われてしまった。
実は僕は注射が大っ嫌い!
『絶対嫌だ』と
大人げない態度を先生に取り続けました。
一緒に病院へ着いてきてくれた妻もよこから
『恥ずかしい・・・』と、うつむき加減。
すると先生が
『痛みを超えなきゃ回復しないぞ』と
叱られました。
先生も恐いし、
妻にもかっこいいところを見せなければならない。
(↑かっこいい!とは思わないですね。)
そんな思いでしぶしぶあの”強烈な痛み”を我慢し
点滴を受けた・・・
1時間後
僕はその点滴のおかげでとても体の状態が
良くなり夕方からのトレーニングにいつも通りの
体調でメンバーを迎える事ができた。
『一瞬の痛みを我慢する』事で
僕は万全の体調を手に入れたのです。
実は先日
僕はある小学生メンバーとパーソナルトレーニングを
行っていました。
そのメンバーは
『もっと打てるようになりたい』と
目をギラギラさせて初めてのトレーニングでした。
50球100球150球と打ち込んでいくうちに
そのメンバーの手には水ぶくれができていた。
(野球界的にはマメと呼ぶ)
(そのマメがそろそろやぶれちゃうだろうな・・・)と
僕は気づいていましたが
野球の練習ではこんなことは
“当たり前”
手の皮がめくれたぐらいで
今後の彼のためにも練習を止めるわけにはいきません。
するとそのメンバーが泣き出した。
『痛くてバットが振れない』
私は
『そんな痛みはこれからイヤってほど経験するぞ!
我慢してバットをふるぞ!200球打つ!って決めたじゃないか』
と叱咤激励をしました。
(彼は注射をしぶっていた僕のことなんかしりません)
しかし・・・
彼は痛みに耐えきれずその場で
泣き崩れてしまいました。
それを見ていたお母さんも
『そんなことで何泣いているの!』と
怒っています。
私はそんな彼に振れないんだったら
『もう今日は練習終わりな!』
と少し脅しをかけました。
これだけいえば我慢してやるだろうと思っていたのですが
彼は
『もうやりたくない!終わりでいい!!』
逆切れというやつですね笑
『痛くするからもうここには来たくない!』
泣きながら彼は暴れています笑
私が『病院なんか行きたくない!』と
(妻にだだをこねる状況ですね)
ですが
野球の本質を熟知しているあなたからすると
『マメができたぐらいでなにを
言っているんだこの子は!』と
思うかもしれませんが
この選手は
”痛みを超えた時”を経験したことが
ないので
痛み=ストップという
意識が体に刷り込まれているのです。
でも先ほどの僕はというと
痛い・・・でも治る。という経験をしているから
”渋々”、注射を受けるわけです。
『痛みを超えなければその先の
良い結果は自分にいかえってこない』
これは僕が小学生のときにチームの監督さんが
おっしゃっていた言葉です。
野球の中で特に打撃というのは
そのダメージがもろに手のひらに現れる
水ぶくれができてそれがやぶれでも練習をしなければいけない。
今度はそこが切れて血が出てくる。
僕も現役中はしょっちゅう手袋が真っ赤になり
バットのグリップも血だらけ。
痛みと練習のつらさで意識がもうろうとするときも
何度もありました。
しかしこの痛みに耐え
辛い練習を乗り切った時
●今迄打った事もないような打球を打ったり
●飛距離が数十メートル伸びていたり
●ライナーがそのままフェンスに直撃したり
ビックリするような
打撃技術を身につけていました。
○野球というスポーツは選手同士のコンタクトプレーもある
○あんな固いボールが140km近いスピードで体に直撃する事もある
○グラブをはめて入るが少しでも捕球する場所をまちがえたらとんでもない痛みがある
野球選手は
『痛み』に勝たなければ
技術レベルの上達はあり得ません。
最近は高校生でもデッドボールを受けると
『泣く』選手がいると聞きます。
こんな選手がチームで
高い評価を受けるはずがない。
またそんな痛みに耐える練習を
チームでするはずもない。
痛みなんかでチームで評価を落とす前に!
手にマメができるぐらいの練習量は
今からこなしていなければ活躍なんてほど遠い
痛みに負けずに練習やトレーニングに励み
レベルアップをしていく為にも今から豊富な練習量が必要です。
マメができようが普通な顔をして
練習を継続できる選手になりたいですね。
本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
BASEBALL ONE
西村昌太朗